インタビュー記事VOL1.『自分を人生の中心に戻し、楽しむこと』箕輪 玖美さん【前半篇】

目次

あなたの生き方が、誰かのポラリスになる。

 

 

 

今現在、家族やパートナーと素敵なライフスタイルを築いている現役ステップファミリーの先輩の生き方や決意からライターが心を打たれた、その美しい人生のヒントを取材していきます。

 

 

 

若い時はモデル・社長秘書と勤め、初めての結婚でステップファミリーを選んだ箕輪 玖美さん。その経緯や苦労したこと、乗り越えた秘訣や、未来への思いについてもうかがいました。

 

箕輪 玖美さん(49歳)

モデル・はちみつマイスター

キャンドルアーティスト

ステッファミリー歴 9年目

夫は59歳・会社経営。長女24歳・長男22歳・次男19歳。

41歳の初婚でステップファミリーに。

 

交際8か月のスピード婚。初婚で一気に3人の母に

 

■まず初めにご主人との出会いや、箕輪さんが初婚でステップファミリーになった経緯を聞かせてください。

箕輪さん:出会ったときに主人はシングルファザーで3人の子どもと姑がいました。私はそれまで社長秘書をしていました。主人とは会食会で会いました。シングルファザーだった主人は、「交際をするなら結婚する人だ」との思いが強く、専業主婦になって家をみてくれる奥さんを求めていました。

私自身は元々関西人のB型で、行動力のある性格でした。厳しくもきちんとした母に育てられたおかげ料理も家事も割とそつなくこなせたこと、甥っ子や姪っ子の面倒を見るのが好きだったこともあり、血の繋がらない子であっても、3人もいて賑やかでいいな。なんとかできるのではないかと思っていましたね。また私自身、結婚に願望があまりなく、ダメだったら戻ればいいかなって気持ちもありました(笑)。若い時に、在家僧侶の得度を頂いていましたので、私なりの思想がありました。そんな私の特性を主人は見抜いたのか(笑)夫からの猛烈アプローチを受けました。交際8か月で結婚をしました。

 

スタート半年で不眠症の適応障害に。喧嘩の絶えない時期

■ご主人の先見性、素晴らしいですね!では実際に新生活が始まってみてどうでしたか?

 

箕輪さん:ステップファミリーが始まって幸せな生活のスタート!と思いきや、最初につまずいたのは、出来上がった家族に入る、行き場のない蔑ろにされたような気持ちでした。

また同居していた姑との関係性では悩みましたね。結婚直後に姑から「家事は全部あなたがやって!」と言われたので、私が「いいですよ」と軽く快諾してしまってのが後々良くなかったのかもしれません。今思えば姑の居場所を奪ってしまっていたのかもしれないです。

自分の親・子供と私との板挟みになってしまった主人は、私を守ってくれると言ったのに守ってはくれず、次第に私はストレスを募らせ、不眠症となり体重も激減。パワーが失われていき、病院に行くと適応障害と診断されました。鬱状態になり、家族とも喧嘩が絶えず、ゆっくり実家に帰ることもできず、とても辛い時期が続きました。

 

支えになったのは 養った「無」の心と、母の教え

■いきなり出来上がった家族に入るストレスで、心と体のバランスを崩されてしまったんですね。そこから、一体どのようにして乗り越えていったんですか?

 

箕輪さん:それが、病院にいったおかげで、もっとひどい状況の方もたくさんいて。その時にはっと気づいたんです。「ああ、私、まだ大丈夫だ」って。だから、今もし辛くてどうしようもない人は、一度病院に行くことを勧めたいですね。自分でジャッジできれば大丈夫だから。あとは友人や母によく話を聞いてもらっていました。

元々子供の頃からクラシックや讃美歌に興味があり、出家するのが夢でした。そこで若いときに在家僧侶の得度を頂いたのですが、そこでの一番の学びは『まずは相手を優先して自分の事はその次に』という大乗仏教の法典で読んだものでした。また多くの修行をしたときの経験は、ステップファミリーとなり、あらゆる場面で活きました。

元々あまり、誰かと言い合ったり、感情的になったりしませんし、嫉妬することもないんですよね。何でも3秒くらい我慢してみるし、でも我慢するだけじゃなくて、主張は穏かに伝えます。そもそも、相手に結果は望みません。

 

■本当にすごい。相手に期待してしまう人がとても多いですが、達観していらっしゃいますね!過去の学びが生きているんですね。

いえ。でも、よく言うことですが人は変えられません。そもそも、「人を変える」という発想が、何様なんだと思いますし、自分が変わると回りも環境も変わります。行動や背中で、示すことが大事なのではないかと思います。

また母が幼少期から教えてくれた道徳心がとても支えになりました。例えば、「因果応報」という考え方。起きることはすべて学びで、意味がある。例えば、嫌なことをされたり悪口を言われたからと言ってそこでジャッジしたり自分が同じように悪口を言ってしまうと、結果それは自分に返ってくる。だから私の母は一切人の悪口を言わない人でした。

 

悔しく理不尽なことがあってもぐっと耐え、自分の何がいけなかったか?内省することで人は成長すると思うんです。結果自分に返ってきて、糧となるのだから、人生に無駄な経験は何一つないって信じて、自分なりに努力をするように、日々の料理や片付け。声かけ。ちょっとの手間をかけたり、行動で示し続けていました。

 

初婚で最初の半年間で心と体のバランスを崩すも、その先の8年間、幼少期からの自分の思想や心の在り方を整え、積み上げた先に箕輪さんが得たものは…。

 

後半篇につづく~